太陽をつかんでしまった

本当に太陽をつかんでしまった。皆既日食の日にアベフトシが亡くなった。
仕事の休憩中に姉から来た訃報のメールを読んで、頭がまっしろになった。身体は熱くなって、心臓がドキドキして、携帯を持つ手が震えた。どうしていいかわからない。なんで…若すぎるし急すぎるよ…信じられない。
でもわたしが最後に見たアベは笑顔だった。幕張の最後のステージの最後の最後に、無口なアベが「ありがとう」と笑顔でひとことだけ言って去って行った。ミッシェルの解散にあまり感傷的にはならずライブもすごく楽しんで見れたけど、その最後のアベのひとことで泣けた。
そこからいろいろなことを思い出した。部活をさぼって横浜アリーナの初のオールスタンディングに行ったこと、ライブで初めてダイブしてあの背の高いアベとほぼ同じ目線になれた事、アベの真似をしてカッティングやゲットアップルーシーのソロの練習をした事。私が今こんなにライブに行くようになったそもそもの始まりはミッシェルでした。ギターを始めたのだってそう。考えてみるとミッシェルはわたしの中で大きな存在だったのかもしれない。
さっきキャンディハウスを聴いてみたけど、アベのカッティングがこれでもかというくらい効いているこの曲を今聴くのはちょっとつらかった。どうしてこんな感傷的な気持ちにならなきゃいけないの？2009年はどうかしてる。もうこれ以上こんな気持ちになりたくない。